SSブログ
ギタリスト ブログトップ

ジミヘン・フォロワー?その3 [ギタリスト]

音楽のことに関してはずいぶん間が空いてしまいました。
今回はジミヘン・フォロワー?として3人目、ロビン・トロワーに関して書きたいと思います。

この5月にロビン・トロワーのソロ作の内、初期の5作が紙ジャケで再発されました。それまでロビントロワーの古い作品は日本盤では出ていなかったとおもいます。
この人はウリ・ジョンロート、フランク・マリノよりも世代が上で、ジミのちょっと年下(1945年生まれ)になります。ジミがイギリスでデビューする前からギタリストとしては活動していたようで、ギターを覚える段階で影響を受けたということではないようですが、ジミの出現に衝撃を受けて機材をストラトにしたり、ユニヴァイブを使用したりしたようです。
確かに一聴すると、ギターサウンドはゆれ物系エフェクターの使用やトリオ編成、ファズの使用などはジミヘンとにている部分もあります。

しかし!!!

実はこの人が一番ジミヘンと違うのでは?と思っている吟遊詩人です。
*自分で歌わない
*アップテンポの曲もどこか独特の(ブリティッシュな?)しめったノリがある。
*音楽もブルースロックという言葉がよりあてはまる
*リズムのノリが基本8ビートで16ビートではない。

訳の分からんことを書いていると思われる方は、ジミの「Stepping stone」とロビン・トロワーの「Day of the eagle」をイメージしていただければいいたいことが何となく分かっていただけるかと思います。当時トレンドであったジミに影響を受け、自分のスタイルにとりいれたという感じでしょうか。
「Bridge of sigh」や「Live!」をよく聴いていますが、こんなに格好良かったっけ?と思うぐらいいいです。また比較的コピーもしやすいのでギター弾きにも実は親しみやすいとおもいます。欧米ではかなり人気があるようで、今もツアーをやっておりYouTubeなどでみることが出来ます。

私の好きなエフェクターブランドのfulltoneからはシグネチャーペダルが発売されており、またFender CustomShopからはシグネチャーストラトが発売されていることから、トロワー自体が人気だけでなく確立したスタイルとして捉えられているのでしょう。

アルバムとしてはやはりこれがおすすめでしょうか。




魂のギター - BRIDGE OF SIGHS

魂のギター - BRIDGE OF SIGHS

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Arcangelo
  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: CD



ライブのサウンドもいいです。


ロビン・トロワー・ライヴ! - LIVE!

ロビン・トロワー・ライヴ! - LIVE!

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Arcangelo
  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: CD



このバンドはBassのジェームス・デュワーがvocalを担っています。これもなかなかよいです。

トロワーはジャック・ブルースともBLTなるバンドをやっていたようです。そちらは音源を聴いていないので紙ジャケなどででたらまた手に入れたいと思います。

ジミヘン・フォロワー?その2 [ギタリスト]

あいだが空きましたが、ジミヘン・フォロワーその2はウリ・ジョン・ロートについてです。

 白いラージヘッドストラト(70年代のブレットヘッドですが)、ワウ・ファズフェイスを駆使するところはもちろんですが、ジミヘンがワイト島ライブなどで使用していたブラックのストラトを持っていたりとか、果てはかつてジミヘンの恋人であったモニカ・ダンネマンと結婚したりと、ジミヘンのフォロワーとしての印象が強い人です。スコーピオンズでのプレイはともかく、トリオであるエレクトリックサンでのプレイがこれまたジミヘンぽいところがあるので、一聴するとかなり意識しているのかなと感じます。

 ただ、ソロになってからのクラシカルなプレイ、7弦ギターであるSkyのバイオリンのようなサウンド、その他聴き込んでいくと、ジミヘンの表面的な部分よりはむしろ精神的な部分にむしろ大きな影響をうけたのではないかと思われます。求める音楽を追究した結果、現在の音楽性がジミヘンよりはむしろクラシックに近いものとなったようなところがあるのではと勝手に思っています。
 ジミヘンも生きていればどんな音楽になっていたか分かりませんが、早くからその本質(これが言葉に出来るなら表現したいのですが、言葉に出来ないからこそ音楽で表現するのであって・・・・)を見抜き、音楽を追究していったのがウリなのでしょう。


天地震動~ジミ・ヘンドリックス

天地震動~ジミ・ヘンドリックス

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMGビクター
  • 発売日: 1996/04/24
  • メディア: CD



エレクトリック・サンのファーストです。ジミヘンに捧げるといった副題もついています。
ジミヘンコードを使用したリフやクラシカルなアルペジオなど、ギターはかっこいいです。歌に関しては、なんともいえませんが。


ファイアー・ウインド

ファイアー・ウインド

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMGビクター
  • 発売日: 1996/04/24
  • メディア: CD



演奏自体の出来、バランスはこちらの方がよいかもしれません。この時点でストラトのフレットを23Fまで加えているので、通常のストラトではでない高音が出ています。


Beyond the Astral Skies

Beyond the Astral Skies

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2008/12/16
  • メディア: CD



おそらく6弦のスカイギターを使用して製作されていると思われます。表面的なジミヘンの感じはなりを潜め、バイオリン的なサウンド、フレーズが強くなってきています。イングヴェイ・マルムスティーンとは違う「クラシカル」なプレイです。

ジミヘン・フォロワー?その1 [ギタリスト]

 ジミヘンのフォロワーとして出てくるのは、フランク・マリノ、ウリ・ジョン・ロート、ロビン・トロワーでしょうか。ランディ・ハンセンとか、中野重夫とかはそのまんまなので(私は決して否定派ではありません。むしろ彼らがいるおかげで今の時代でもジミヘンの音楽を生で味わえるのでこれからも続けて欲しいです)いわゆるフォロワーからは外した方がよいでしょう。またエリック・ジョンソンやスティーヴィー・レイ・ヴォーンなどは、ジミヘンの曲を非常にうまくカバーしていますが、あまりフォロワーの範疇で語られることは少ないと思います。先に挙げた3人に関して、私なりの意見を述べたいと思います。ちなみに私は3人とも大好きです。

「E7#9といういわゆるジミヘンコードを用いたバッキング」、「ファズ、ワウ、ユニヴァイブ(or レスリースピーカー)などのエフェクトをうまく用いたギターサウンド」がフォロワーの条件というところでしょうか。これらはジミヘンのギタープレイのごく一部ですが、聴いたときにだれでも耳に付く個性的な部分でもあります。

まずはフランクマリノから・・・・・

1. フランク・マリノ
フォロワーといわれていますが、実はそれほどにていないですよね。SGをシングルコイルPUx3にしたり、確かに意識をしているとはおもわれますが、音を聴く限りやっぱりにてない。スペイシーな部分もジミヘンに通じるのかもしれませんが、充分個性を確立したギタリストだと思います。スムーズなペンタトニック中心の速弾きもよくやります。
もう少し人気がでても良さそうですが。ボーカルも良いです。
おすすめとなると、Live盤かな。


Frank Marino & Mahogany Rush - Live

Frank Marino & Mahogany Rush - Live

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: CD



フランク・マリノといえばまずこれでしょうか。Purple Hazeのカバーもあります。


Double Live (Dig)

Double Live (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Just a Minute Record
  • 発売日: 2005/08/09
  • メディア: CD



音自体はすっきりしていてこちらの方が好みです。10年近くLiveから時間がたっていると思われますが、演奏の勢いはかわりません。


Real Live (Dig)

Real Live (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Just a Minute Record
  • 発売日: 2004/11/09
  • メディア: CD



このアルバムのなかのVoodoo Chileは、よくカバーされているVoodoo Chile(slight return)ではなく、10分以上の長い方です。これをカバーすること自体、ジミヘンに対する造詣が深いことのあらわれでしょう。音も最近の作品なので非常によいです。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ホールズワースに関するMook [ギタリスト]

 いままでスコアやギター雑誌でのインタビュー、あるいは洋書での特集本はありましたが、1冊の和書としてでたのはこれが初めてだと思います。元々資料が少ない中で70年代の使用機材に関する記述もあり、ディスコグラフィもほぼ完璧だと思われます(ホールズワースフリークなら皆さんご存じだとはおもいますが)。各作品に対するホールズワースのコメントもあり大変おすすめです。


レジェンダリー・ギタリスト 特集●アラン・ホールズワース (シンコー・ミュージックMOOK)

レジェンダリー・ギタリスト 特集●アラン・ホールズワース (シンコー・ミュージックMOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: シンコーミュージック
  • 発売日: 2014/09/18
  • メディア: ムック



ホールズワースはこれまた大のお気に入りなので(Road GamesなんかLP 2枚、CD 5枚もかっちゃってます・・・)、おすすめCDも含め別の機会に触れたいと思ってます。

ジミヘンのギターサウンド [ギタリスト]

 ギターを初めて3,4ヶ月たったころ、ちょうど高校入学したすぐ位にJimi Hendrixを知りました。
モンタレーポップフェスティバルの”キリング・フロアー”だったと思いますが、格好良くてそれ以来のジミヘンファンです。
 ジミヘンといえば、ストラト、マーシャル、ファズフェイスがサウンドの肝かなと思われますが、自分が聴きだした当初は80年代後半のHR/HMが全盛期でギター雑誌の記事もそちらが中心だったため、ジミヘンサウンドにおけるファズフェイスの重要性がずっと分かっていませんでした。10年ほど前、fulltoneのエフェクターを試奏した際に、やっとその重要性が分かったというところです。
 世の中には、ジミヘンのコピーで有名な人がいて、その人達の足下にもおよびませんが、「手軽に出来るジミヘンの(ライブ)ギターサウンド」ということで少しふれたいと思います。

 活動期間を通して、ジミヘンはほとんどファズフェイスを使用していたと思われます。そこにVoxワウ、ユニヴァイブ,オクタヴィアがからんでくるのですが、ファズフェイスに使用されているトランジスタの種類でサウンドの印象が変わっています。
モンタレーなどの初期においては、ゲルマニウムトランジスタを使用したもの、バンドオブジプシーズやバークレー、ワイト島などの後期においては、シリコントランジスタを使用したものをそれぞれ接続しているようです。トランジスタの違いで結構音がかわります。

 何が違うか?それはギター側のヴォリュームを絞った際のサウンドの変化が違うんですね。基本的にはファズをオンのままで手元のVoやPUセレクターでのコントロールでサウンドを変えていたようです。先ほどのモンタレーのライブでも、サウンドはかなり多彩ですが、実際にゲルマファズをクランチにセットした真空管アンプにつないでストラトをならすとそれなりににたサウンドになります。後期のゲインの高い感じはシリコンファズならではでしょう。
 アンプはマーシャルかフェンダーが良いですね。ブティックアンプだともっと良いのでしょうが。Blues Jr.でも気分は充分味わえました。

 最近エフェクターに関してはJim Dumlopからシグネチャーモデルがでているので、以前よりも手軽に気分を味わえるかもしれません。
 私のおすすめは、fulltoneのものですね。'69, '70, Deja Vibe, Octafuzzなどは良い線いっていると思います。もっとも、Octafuzzに関してはオクターブ音の鳴りがおとなしい感じがしますが。

 それは違うぞ!!という方が見えたら是非ご意見を・・・・・。
 

オリー・ハルソール [ギタリスト]

 オリー・ハルソール。ギタリストですが日本ではあまり知られていないのではないかと思います。
私はアラン・ホールズワース(この人も一般的にはマイナーですが、ギター奏法におけるレガートを確立させたということでmusician's musicianとして有名)が大好きですが、彼が活動の初期に参加していたテンペストというバンドにホールズワースの後釜として参加、アルバムを耳にしたことがきっかけでそのプレイを気に入るようになりました。
 この人もホールズワースと同じくジャズっぽいレガート奏法をやっていましたが、ホールスワースほど難解な音階を使用せず、かつよりロックで過激なアーム奏法もやり、バッキングもかっこいいという美味しいところばかりです。テンペスト以前のPattoでのプレイが一番弾きまくりですが、ビートルズも大好きみたいで、テンペストの後のボクサーでは割とポップな感じのロックをやったり、ビートルズのパロディバンドであるRutlesにも参加していたようです。
特徴を挙げてみると、

1. 左利き、メインギターはトレモロアーム付きのSG
2. おそらくアンプ直 or Fuzzのみ接続で演奏(昔のヤングギター誌にケヴィン・エアーズのバックとして来日した際のインタビューが載っていたが、エフェクターは使用していなかった様子)
3. Pattoやtimeboxではギターの他ピアノやヴィブラフォンなども弾いていた。テンペストでは結果的にVocalも担当していたようで、器用な人。
4. あまり運がよくないのか、腕前は一流なのにあまりメジャーになっていない。ボクサーの時には機材を一切合切盗まれたという話も(先ほどのヤングギター誌より)
5. アーム奏法に関しては、あのホールズワースに影響を与えたほど(テンペストの1stでホールズワースはほとんどアームを使用していないが、その後に参加したソフトマシーンやニューライフタイムではアームを使用している)。意外とヴァン・ヘイレンなんかも影響を受けていたりして。
6. 早弾きはすごいが、あくまでもバンドアンサンブルを重視したもの。

といったところでしょうか。
アルバムもなかなか入手困難な時期がありましたが、Pattoやテンペストは割と手に入りやすいと思います。ボクサーも2,3年前にCDが再発されました。その中で、おすすめはPattoの2ndとテンペストの2ndでしょうか。この2枚はジャケットもこったものです。最も紙ジャケじゃないと分かりませんが・・・・。

Hold Your Fire

Hold Your Fire

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Repertoire
  • 発売日: 2004/07/21
  • メディア: CD



Living in Fear

Living in Fear

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Esoteric
  • 発売日: 2011/04/25
  • メディア: CD



ギタリスト ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。